OFFF Lisbon 3日目

hiyocom2008-05-10

最終日。演奏も昨日終わったことだし、リスボン観光へ。

テイラーがぜひとも見たいという新しくできた駅の建築を、12kニューヨーカーチームで見に行ったら、去年バレンシアに行ったときに偶然みつけて戦隊モノのロボットっぽい!と気に入った建築家の作品でした。他には、町並みをぶらぶら散歩したり、川の見えるオープンテラスのカフェでランチしたり。夕方からはパフォーマンスを見るため、また会場に戻りました。

テイラーとケンが一緒にいると、学生時代(2人は大学のクラスメイト)に戻ったのりになるのか、漫才かのようにぽんぽんと、最新plugin情報&音楽業界ネタのジョークがとびかってて。さらにそこにキュレーターのoriolが加わると、3人でかなり悪ガキのりでした。

ちなみにoriolは町内のお祭り野郎(でも、しきりはばっちり)という感じのつっこみどころ満載でスイートな人です。

会場はインスタレーションの部屋、メインステージ(2000人ぐらい)、音楽ステージ(100人ぐらい、ビーズクッションがあって寝転がって聴ける)の3つあって、音楽チームはちっちゃな部屋で演奏だったのに、oriolが締めのあいさつの後に、ちゃっかり自作の曲+映像をメインステージで披露してて、かなりoriolらしくてうけました。毎週朝礼で自作の詩を発表する社長っぽい。はじめの1分ぐらいは会場中が固唾を飲んで見守っているのだけど、途中から人ががんがん帰って行くの。(といっても1000人ぐらいは席に残ってたわけで。フラッシュをたいてる人もいる一方、一体あれはなんだったんだという混乱もあり。)始まる前も終わった後もoriolはいつもとかわらないのりだったところからすると、恒例行事なのかなあ。あの人数&世界中からのプロ中のプロを前に、中途半端な度胸?勢い?じゃできないですよね。徹底的なベタさに清さを感じました。来年はさらなるパワーアップに期待。


夜、ホテルでご飯食べてるときに、ラルフ(steinbruchel)がoriolのパフォーマンスについて「俺今日はじめて会ったからよく知らないけど、あの演奏なんなわけ?もろラスターノートンファンじゃん。(でも生ピアノ演奏もあって、構成がちょっとXっぽかったよ!ロックンロールだったよ!by sawako)」と言ってたのに対して、テイラー「oriolとは数年前から友達だから楽しめたよ。」と反応。oriolはほんとにそれがしっくりきちゃうような懐の大きな人(というか、もう存在自体がギャグみたいなあたたかさをもつ人)なのです。念のため付け加えると、状況をちゃんと把握していて自分に酔ってる感じはまったくないし、仕事はちゃんとびっちりこなしてました!つっこみはみんな愛ということで。

まあ、何はともあれ、びっくりするぐらい抜けてるところと有能なところ、ユーモアとアイロニーのバランスって重要だと思うし、それが冷静な自己観察と自己批判につながるということをわかってる人だという印象をもちました。うまく言えないけど、真面目な部分は必要だけど、生真面目一直線でかちこちの体だと自分の背中が見れなくて、空気穴からふーってリラックスしてやわらかさを保つのも必要というか。「真剣」は大切だけど「深刻」になっちゃだめ、というか。

oriol。肩から胸にかけて大きな黒トカゲ(ちょっとかわいい)のタトューをしてます。
thanks + big hug + see you soon * * *