ふと、心に浮かんだこと

町の商店街のパン屋さんとかコロッケ屋さんとかお豆腐屋さんのようになりたい。商店街の片隅で開いている、キラキラや夢や幻影や光や水蒸気や電波石や蛍石や朝靄や夜露やノスタルジアや切なさやはかなさや心をつきさす何かを取り扱ってる不思議なお店。うれしいこと、悲しいこと、ひりひりする気持ち、わくわくする気持ち、何も特別なことのなかったありふれた夕暮れ時、など、毎日の営みの中でのあれやこれやの中に、名脇役のように静かにたたずんでいたい。まごころをこめてつくった、てづくりの品でおもてなしをして、日々のくらしの中での幸せなひとときを、ささやかに提供したい。キラキラとおだやかな光を、周囲になげかける存在でいたい。

インターネットと安価で高機能なテクノロジーガジェットのおかげで、家内制手工業の性質がすこしだけかわった。どんな人かわからない隣人より、インターネットでしか交流したことのない地球の裏側のチャット友達の方が、ずっと近い存在というリアリティ。マイスペースでお友達が1万人というリアリティ。みんながどこかでつながってるという感覚。誰もがメディアを発信できて、ハイクオリティな印刷やメディア制作もお小遣いの範囲で可能というリアリティ。そんなリアリティのもと、何が提供できるんだろう?どんなつながり方や届け方がヴィヴィットなんだろう?