いるか

hiyocom2009-01-10

ここ数日はマイアミでフィールドレコーディングとイルカの勉強をするためのグランツの書類準備でおわれてました。
通るといいなあ。

調べれば調べる程、水の中の生き物の音の使い方っておもしろいの。
イルカが150kHzまで聴けるとか、骨伝導でエコーをきいてるとか、クジラの低周波エコロケーションは数キロ先まで届く性能とか、はもともと知ってたのだけど、、、エコロケーションでは、位置や動きや大きさだけでなくて、物体によっては中身までスキャンできる、とか。コミュニケーションのために、イルカは最速1750回/秒のクリック音を出せる、とか。イルカはもともと鼻孔だった部分(現在は頭の天辺近くにある)からクリック音を出しているので、ホイッスル音を出す部分を含めて、合計同時に3つの音が出せる、とか。エビの中には200dBの音波を口の中で出してえさとりに活用してる種がある、とか。(イルカは音で獲物をとらえられるか、というトピックは1980年代から議論にあがっていたのだけど、今のところはっきりとした証拠はでてないそうです。)
などなど
高周波&振動としての音好きとしては、調べてて大変楽しい&ちょっとうらやましい。光の届かない深海や濁った水の中では視覚があまり役にたたないので、聴覚や音を使う機関が発達したのかなあ、と推測したり。
あと、イルカの脳は、同じく高周波系生物のコウモリと近いそうです。進化の分岐点になった時期が近いらしい。

インドのカワイルカの画像をのせてみました。ちょっと、へんてこな顔。