UNITY GAIN 911

hiyocom2006-09-11

今日のイベントはタイトル通り911に捧げる意味があるイベントだったはず。行く直前にmy spaceで、dj oliveの「今日の演奏はビルの中に果敢に突入して亡くなった人にささげる」っていうポスト見て、2本のビルがあったころの景色をしらない私が今日のイベントに出てもいいのかな、って思った。出演者の中でも、たぶん、お客さんを含めても、あのころのことを知らない人間は私ぐらいだったように思う。めったに足をふみいれないウォール街の地下鉄の駅をおりると、思いがけず突然目の前に、1ブロック先のグラウンドゼロが見えた。人の群れ。献花にするのか、花を持った人とすれちがう。

でも、着いてみたら、いつものメンバーがいつもののりでわいわい飲んでて、まったくもっていつもと同じなごやかな風景。それがなんだか奇跡のように嬉しく思うのは、今日という日とローワーマンハッタンという場所のせいなのか。
イベントはエクスペリメンタル&ミニマルテクノゲームボーイ&ロック&ジャンルわけ不可能ないろんな音+映像が入り乱れてすごく楽しかった。円形劇場の真ん中の丸舞台にぐるっとラップトップが10台近くならんでるのって、なんかギタリスト20人集結!みたいな感じで落ち着く。で、真ん中には2面スクリーン。

はじめて、goosehoundのボスのseanとゆっくり話す。今日もやっぱり私がsawakoってはじめはちゃんとわかってくれなくて、ぶーたくれ(これで3回目!)。それとは反対に、いつも会うときは必ずハードリキュール飲みまくってたDJ Oliveと初めて(たぶん)しらふに近い状態で会って、私のことわかんないだろうな、と思ったらちゃんと覚えててくれてうれしかった。NY Timesに紹介されたザックとかmy sweet teacherのルークとか数ヶ月前までITPで毎日会ってたみんなに久々に会えたのもうれしかった。

私とけいこさん(o.blaat)のデュオは激ミニマル高周波プチノイズだったので、「今日にいちばんぴったりだ」って後でぽつっと友達に言われた。

あの日ニューヨークにいなかった私は、重さを心にかかえつつも能天気にしてたけど、ほんとにさらりとほんとにぽつりと、会話の途中に911って単語を口にした人たちは何を感じてたんだろう。以前何かの拍子に唐突にあの日の出来事を話してくれた友達は、今日、何を思ってたんだろう。