トニックに行ったよ

ヴィンセントギャロVSショーンレノン。
私は前から2列目のほぼ真ん中にいたのだけど、
斜め前はショーンのママのおのようこさん。
ナチュラルでいい感じのバイブを発してた
ギャロがようこさんに気をつかってお水を渡してた
ギャロは繊細で気使いの人だと思った
お友達をみつけると、すごくすてきな笑顔でハグしてた
ショーンとギャロ、自分好き同士だけどまったく正反対
ショーンは自分が王子様じゃなきゃだめ系(外見ジョンレノンだったし)
ギャロは自分の頭の中の世界が現実になってなきゃ耐えられない系
はじまる前30分くらいと演奏中みてただけでものすごくクリア

:::

ショーンの演奏はピアノが嫌いな小学生のピアノレッスンみたいだった
ピアノは嫌いだけど、自分が一番ほめられて注目されてなきゃいや、みたいな
体にも無駄な動きが多い。意識の集中が音以外。楽器を粗雑に扱う。
ギャロの演奏はものすごく完璧主義者の繊細な耳でつくられてた
音が全部パーフェクト(CDと同じ!)それでいて全然プロっぽくない。
音と楽器と体が1つになってて、意識がものすごい密度で音に集中してて、
すごく素朴で繊細なのに、空気を一瞬でかえてしまう

:::

「ニューヨークにいて君たちラッキーだよ、
こんなuncoolでsquareなショーをみられるんだから」
なぐらい、ちぐはぐなライブ

:::

ラストの後のもう一曲で、ショーンがようこさんをひっぱりだした。
うちあわせなし、突然のできごとに一瞬ようこさんはとまどってたけど、
歌がはじまった瞬間、自分の世界に入り込む、巫女のよう
好きとか嫌いとかいいとか悪いとかでなくて
ぞくぞくっときた、ものすごいパワーだった
ギャロも自分の世界への入り込み方はすごいけど、
ようこさんはエネルギーがたつまきのようになってみんなに伝わってくるまきこむ
ギャロはガラス細工のよう、または、鍵穴からそっと宝箱の中身をのぞくような
ショーンの音や態度もうってかわってリスペクトにあふれるものになってて
3人の音がちゃんと1つになってた
終わったあと、会場中が大歓声だった
ギャロがようこさんにかけよってハグしてた

:::

終わった後、たぶんショーンがようこさんに
ようこさんを舞台にひっぱりだしたことを指摘されてて
「だって、みんな高いお金(2000円)払ってきてるのに
あのままおわっちゃったらあんまりだったから」
でもそこをママに頼らずなんとかしなきゃだよ、のびたくん
有名人の息子って大変だ。でも私だったら、
物理学者とか宇宙飛行士とかスポーツマンとか
親と違う職業を選ぶのに。
ショーンはものすごくいい子でいい息子なんだろうなと思った